タツナミソウ
先日、イエス様が十字架にかけられた「カルバリ」と呼ばれる場所について調べていましたら、思いがけず、「タツナミソウ」という植物の名前が飛び込んで来ました。一体どういうことかをお話しましょう。
ルカの福音書に、「『どくろ』と呼ばれている場所に来ると、そこで彼らはイエスを十字架につけた。(23:33)」と記されています。ヨハネの福音書には、同じ場面が、「イエスは自分で十字架を負って、『どくろの場所』と呼ばれるところに出ていかれた。そこは、ヘブル語ではゴルゴタと呼ばれている。(19:17)」と記されています。『どくろ』という言葉がヘブル語(アラム語)では「ゴルゴタ」と発音されるのであれば、ギリシャ語や、ラテン語では何と発音するのか?こんな疑問から、「どくろ」という言葉を調べ始めました。すると、ギリシャ語では、「クラニオン」という言葉が使われているのですが、ラテン語では、カルワリア(calvaria)と呼ばれ、ここから、カルバリという英語が出てきていることが分かりました。そこで、’calvaria’という言葉を調べましたところ、「頭蓋冠、頭頂骨」という意味のほかに、「タツナミソウ」という植物の名前が出てきたのです。
実は、最近、教会駐車場の北側に、小さな紫、ピンク、白の花を咲かせる三種類のタツナミソウを発見し、写真を撮ったばかりでした。
小さな可憐な花に、「どくろ」という名前では、かわいそうな気がしましたが、イエス様の十字架を記念する花として、私の心に深く刻まれました。
ちなみに、日本語の「タツナミソウ」という名前は、小さな花が咲くさまが、ちょうど、海岸に波が立ち、次々と波が打ち寄せる姿に似ているからとのこと。